週次ダイジェスト
2026-W45 の Claude / Claude Code、読むべき 5 本
今週のハイライト
今週は Cursor Marketplace での改ざん版 Claude Code 拡張の配布と、API の新バージョンや Claude Code の相次ぐ更新が重なり、手元の環境を点検する必要が出た週だった。選んだのは、実測の数字や失敗の経緯が書かれ、読んだ後に設定や運用を具体的に変えられる記事。
今週読むべき 5 本
1.Cursor 経由で Claude Code 拡張を使う開発者の点検用。改ざん版の配布期間が 10月29日 2:27〜13:35 (PT) と時刻まで特定されており、自分の更新履歴と突き合わせて影響の有無を判断可能。

Cursor Marketplace で悪意ある Claude Code 拡張機能が見つかる
HNCursor の VS Code 拡張 Marketplace で、Anthropic 製ではない改ざん版 Anthropic.claude-code 2.1.313 が 2026 年 10 月 29 日 2:27〜13:35 (PT) に配布され、最大 5,000 ユーザーが影響。ホスト情報の収集、攻撃者の SSH 鍵追加、永続化の設定を試みる内容。Cursor は該当版を削除して攻撃者サーバーを停止済みだが、該当期間に導入・更新したユーザーには確認と復旧手順の実施を求めている。
2.SDK のメジャー更新を控えた API 利用者の移行チェックリスト代わり。temperature を既定値で送るだけでも 400 になるという実測が、更新前に洗い出すべきコード箇所を具体的に示す。

Claude API 2026-10-21の破壊的変更を自作ツールで検証——SDK 2.0でtemperatureが消えた
Qiita約3年ぶりのAPIバージョン 2026-10-21 で `temperature` / `top_p` / `top_k` が既定値でも400エラーとなり、Python 2.0.0 など新メジャーSDKは既定でこの版を送信。認証ヘッダの `Authorization: Bearer` 化、MessageParam の型変更も含め、Python SDK 新旧の差分を MockTransport で実測。上限なしの依存指定がもたらす httpx2 移行リスクにも言及しており、Claude API 利用中の開発者向けの移行チェック事例。
3.CLAUDE.md や依頼文に念押しを書き足す習慣の見直し材料。504 回の実測で、コスト最大 134% 増に対し報告外ケースの通過率は 4 ポイント以上動かずという結果が判断の根拠。

Claude Codeに「エッジケースも考えて」と書くのはやめよう:504回の実測でコストだけ134%増
QiitaClaude Code 2.1.295 のヘッドレスモードで、OSS の実バグ21件を Haiku 5.5 と Opus 5.5 に修正させた計504回の検証。「エッジケースを考えて」「既存テストを先に読め」の追記や effort high で、コストは最大134%増、所要時間は2倍超に伸びた一方、報告にないケースの通過率は4ポイント以上動かず。漏れそうなケースは具体的に書き、effort はデフォルト、基本は Haiku という運用指針を提示。
4.長時間処理を MCP サーバーに載せている開発者ほど影響が大きい失敗例。60 秒のタイムアウト後の再試行で処理が二重に走りファイルが壊れた経緯が、job_id 方式へ切り替える決め手。

MCPツールが60秒でtimed outするのは処理が遅いからではない — 幽霊二重実行の正体と、1秒で返すジョブ投入パターンの完全実装
ZennClaude CodeからPDF一括変換のMCPツールを呼び出した際、60秒でtimed outし、AIの再試行でサーバー側の処理が二重に走ってファイルが破損した事例の解説。原因はタイムアウトが処理を止めない同期構造にあり、job_idを即時返却してget_job_statusでポーリングし、同一targetの実行中ジョブを再利用して冪等性を確保するFastMCPの完全実装を掲載。長時間処理のMCPサーバーを自作する開発者向け。
5.Claude Code に性能改善を任せる際の落とし穴の実例。CPU 使用率から「律速なし」と誤った判断を、ベンチマーカーの挙動分析で立て直した過程が、そのまま検証手順の手本。

ISUCON2026 参戦記
Zennチーム「ひねもす」で Claude Code (Opus 5.5) が ISUCON2026 のログ解析・仮説・実装・検証を担当し、3,649 点から最高 48,611 点 (最終 46,043 点、299 位) まで改善した記録。CPU 使用率から「律速なし」と誤判断した経緯と、ベンチマーカーの挙動分析への転換を記載。AVX-512 による HMAC 16 並列化、削除猶予を使った DB 確認の省略、`tcp_slow_start_after_idle` 調整など具体策を収録。AI とのペア開発やパフォーマンスチューニングに取り組むエンジニア向け。